「倫理に出会って」をお届けします No.8

現在、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)予防のため、活動を休止しております。

この未曽有の危機の今こそ倫理が必要ではありますが、なかなか集うことができず、
皆様に倫理の良さをご理解いただく機会がないのが現状です。

そこで皆様に少しでも倫理に触れていただくために
倫理体験をこのホームページに掲載しております。

有志による寄稿となります。
掲載は不定期となりますこと、ご了承くださいませ。

第8回は宮古市倫理法人会 佐々木千幸会長です。

 

 

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「ハイ!」の実践

 

私が倫理法人会に入会し、モーニングセミナーや倫理経営講演会などで講師の方々のお話を聞き、
まず自分で何か一つやってみようと思ったことが、「ハイ!」(大きな声での返事)を
仕事に取り入れるということでありました。

お客様から仕事を発注いただき、見積し契約するわけでありますが、
仕事に着工したらお客様の要望に対して、全て「ハイ!」で対応することであります。

最初は不安と心配がありましたが、「倫理を信じてやり通してみよう」、そう思ったのです。
もしそれが失敗であったら、「ハイ!」もやめ、倫理法人会もやめようと決意致しました。

しかしながら「ハイ!」というようになってから、お客様から喜ばれるようになり、
「思い通りの家を造ってくださってありがとうございます」
そのようなことばをいただけるようになりました。

 

あるリフォーム工事の物件では、見積もりに入っていない部分も
お客様の言う通りに施工したことがあります。
完成した時は、「自分の家ではないようです」と感動していただき、
お客様のほうから「見積もり外の工事もやっていただきましたので、
損の無いように請求書を出してください」と言われたのです。

その時は本当にうれしく、目頭が熱くなるのを覚えました。

 

「ノー」と言うより、「見積もりに入っていません」と言うより、「できません」と言うより、
「ハイ!わかりました」「ハイ!そう致します」「あとは何かありませんか?」
と言うほうが、どんなにお客様に喜んでもらえることか!!

 

今、本当に「ハイ!」のすばらしさを身に染みて感じております。
お客様に喜んでもらうことにより、そのお客様が次のお客様を紹介してくれるのです。
ですから現在では95%が紹介受注であり、5%はお客様のほうから
「家を建てたいので相談にのってくれませんか」と言って来てくれるのです。

本当にありがたいことであります。それも私一人の力ではないと思います。
毎日一生懸命になって頑張ってくれている従業員たちがいるからなのです。
しかしながら、厳しい面もあります。
みんなにはいつも、
「ササセンホームに来て嫌だと思う人、不平不満のある人は来なくていいですよ」
「自分のところを自慢できない人は、他のところに行ってください」
と話しており、従業員たちの詰め所には退職願が三部、退職受理書が三部、解雇通知が三部、
常に用意されており、いつでも提出できる状態になっております。

ですから仕事に来るということは、それなりの覚悟が必要なわけです。
一人一人がこの厳しい世の中を生き抜くためには、何が必要なのかを真剣に考え、
自分たちのほうへ仕事が向いてくる行動をしていけばいいと考えます。

それが「ハイ!」という行動、そして実行です。

 

「あなたの夢は?」と問われたら私は、
「立派な車に乗ることでも、豪邸を建てることでもなく、
まず先にともにがんばってくれた従業員たちに、帯付きでボーナスを出すことです」
と答えます。

その夢は必ず実現します。
実現できると自分を信じております。

 

宮古市倫理法人会
会長 佐々木千幸