「倫理に出会って」をお届けします No.16

現在、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)予防のため、活動を休止しております。

この未曽有の危機の今こそ倫理が必要ではありますが、なかなか集うことができず、
皆様に倫理の良さをご理解いただく機会がないのが現状です。

そこで皆様に少しでも倫理に触れていただくために
倫理体験をこのホームページに掲載しております。

有志による寄稿となります。
掲載は不定期となりますこと、ご了承くださいませ。

第16回は宮古市倫理法人会 新居克洋副専任幹事です。

 


ムード・メーカーは社長から

 

 

唐突ですが、「すべての経営者は入会すべし!」

かく言うわたくしも、入会してまだ2年目の新参者です。
入会するまで1年間悩みました。
会社経費から月1万円の会費を支出するだけの勇気がなかった時間を無駄に費やしたことを
悔いております。
お誘い続けくださった大先輩に深謝です。

 

わたくしは、約40年間規律官庁に奉職し、第2の人生計画を方向転換、妻の郷里である当地で
会社経営の道を選びました。

前職では、あらゆるジャンルの行政事務を経験していたことから、
会社経営に関して何ら躊躇なく入社。

「社員の生活を守る。会社を発展させる。」を明言し、社員が安心して活き活きと仕事に集中できる
環境づくりを念頭に、形骸化した就業規則の全面改正や関連する多くの社内規程を
自力で制定したのですが、社員の反応がイマイチでした。
自画自賛でした。

ある日、社員から「経営は社長が、自分らは付いていくだけ。」の一言に、
「それも仕方がないな、疲れて帰社された社員に意見を色々求めても可哀そうだな。」
なんてことは一切思いませんでした。

 

 

昨年10月1日からは会社運営の基本(明朗・愛和・喜働)を
わたくしも含めて精進することだと思い、「活力朝礼」(※1)をスタートさせました。

全体的にまだまだ手習いの域を出ませんが、連絡事項の時間では、お客様のご様子、業務改善案や
社員同志のわだかまりが暴露されるなど、一瞬ドキッ! とする場面もありますが、
その時は、その場で直ちに発言してくれた社員に感謝の言葉を述べております。

お蔭様で、最近は一般に言うところの「風通しが良く、建設的な意見が出し合える職場」に
変わってきたなと手ごたえを感じてまいりました。

 

因みに、5月11日(月)の『職場の教養』のテーマが「本音と建前」でした。

読後感では、相当昔に上映や公演された「12人の怒れる男」を例に、
本音を出すには勇気が必要であることをお話しさせていただきました。

この読後感発表は、朝礼の中で最も大事な時間だと捉えております。
モーニングセミナーなど欠かさず聴講させていただいているお蔭様で、
社員との接し方が変わり、毎日が楽しくて楽しくてたまらない自分にびっくりしております。

「社長が変われば社員も、社風も変わる。」

本当です。
帰社時の社員の「お疲れ様です。戻りました。」の声が日増しに大きくなってきたようです。

 

まだ倫理法人会に入会されておられない経営者や会社経営をお約束されているかたは、
是非、入会をお勧めいたします。

宗教でも哲学でもない倫理の教えをご一緒に実践しましょう。

 

宮古市倫理法人会
副専任幹事 新居克洋

 


 

※1
活力朝礼…
倫理法人会で推進している、社員を元気にする場として活用していく朝礼。
希望する会員企業には活力朝礼を指導する「朝礼マスター」の派遣も可能。